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記事: 四季を彩るリネンの贈り物

四季を彩るリネンの贈り物

四季を彩るリネンの贈り物

                        (リネンの花:FLAX = フラックス)

リネンは、人類がもっとも古くから親しんできた繊維のひとつ。その歴史は3万4千年も遡り、悠久の時を超えて、私たちの日常にそっと寄り添い続けてきました。

日本では「麻=夏」というイメージが根強いですが、これは少し誤解を含んでいます。実際日本で夏に愛用されてきた麻素材——着物や浴衣、蚊帳など、いずれも「夏の風物詩」として親しまれてきたものたちは「ラミー(苧麻=ちょま)」と呼ばれる別の素材。ラミーは、シャリっとした涼やかな質感で、日本の蒸し暑い夏に心地よさを与えてくれますが、私たちが扱う「リネン(亜麻)」とは異なるのです。

実はリネンは、夏だけの素材ではありません。リネンとラミーの間には3つの大きな違いがあります。

1つ目は、その肌触り。リネンは柔らかく、肌に触れるたびに自然の優しさに包まれるような心地よさをもたらしてくれます。

2つ目は、リネンが持つ繊細な「ネップ(糸の節)」が生み出す表情と温もり。微妙な凹凸があることで、まるで手織りのような風合いが現れ、一着一着に特別な個性を添えています。

3つ目は、リネン特有の中空構造。この構造によって、リネンは空気を溜め込み、温度を調整する力を持っています。夏には通気性の良さで涼しく、冬にはその中空の層が体温で温まった空気を閉じ込め、優しく体を包み込むのです。

「リネンは夏の素材」というのは日本だけのイメージに過ぎません。ヨーロッパをはじめとするリネンの本場では、リネンは四季を通じて愛され、生活の一部として当たり前に取り入れられています。

私たちOLDESTが手がけるリネンも、そんな「四季を纏う」ための特別な素材です。一年を通して、自然のリズムと共に生きる喜びを感じられる服でありたい。ひとつの服が、時には涼しく、時には温かく、あなたの日々に寄り添う相棒であれたらと願っています。

どうぞ、リネンの豊かな風合いを、季節と共に心ゆくまで味わってください。

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リネンは、時を超えた物語。

リネンは、時を超えた物語。

その始まりは、紀元前3万4千年のグルジア(現ジョージア)。 遥か昔、古代の⼈々は⾃分たちが暮らす⼤地にフラックス草を植え、⾃然と共に⽣きていまし た。 フラックスの茎から丁寧に繊維を取り出し、それを⽷に紡ぎ、⽣地として暮らしに取り⼊れて いたのです。 これこそが、私たちが知る最古の繊維の遺跡 ― リネンの起源です。 フラックスは⼀年草。春に種を蒔き、初夏には美しい花を咲かせ、盛夏にはその⽣...

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