記事: リネンは、時を超えた物語。

リネンは、時を超えた物語。
その始まりは、紀元前3万4千年のグルジア(現ジョージア)。
遥か昔、古代の⼈々は⾃分たちが暮らす⼤地にフラックス草を植え、⾃然と共に⽣きていまし た。
フラックスの茎から丁寧に繊維を取り出し、それを⽷に紡ぎ、⽣地として暮らしに取り⼊れて いたのです。
これこそが、私たちが知る最古の繊維の遺跡 ― リネンの起源です。
フラックスは⼀年草。春に種を蒔き、初夏には美しい花を咲かせ、盛夏にはその⽣命を刈り取 られます。
収穫した茎を腐らせて繊維を取りやすくし、殻や⽪を取り除いて繊維を⼿で取り出します。 そして櫛ですくように、⼀本⼀本丁寧に繊維の⽅向を揃えて束にし、その束を細く引き伸ばし ながら⽔の中を通して繋げていく。
こうして、何⼈もの⼿と時間をかけて、真っ直ぐで光沢のあるリネンの⽷が⽣まれるのです。
驚くべきことに、何千年も前から続くこの⼯程は、現代でもほとんど変わることなく受け継が れています。
昔も今も、⼈々の⼿でリネンは作られ、愛され、⽇常に溶け込んできました。
リネンは、⽇本では「亜⿇」と呼ばれます。繊維の⾊は、まるで亜⿇⾊の髪 ̶ ⾚みを帯びた ブロンズカラー。
その美しさは、まるで⼤地が宿すエネルギーそのもの。時を超えて私たちに語りかけてきます。
リネンはただの⽣地ではなく、古代から続く物語を織り込んだもの。
その歴史を感じながら、私たちは「OLDEST」のリネンを皆さまにお届けしてまいります。